なぜ欧風食堂なのか?

前にも書いたが、小学3年の時に母は入院し、入退院を繰り返し中学1年の時に亡くなった。
記憶を辿ると、家族でいろいろ外食していた方だと思う。
地元の市役所の近くの今は無き鉄板焼きの店に行ったとき、今思えば一般人でない業種の人達が食事をしている店に普通の家族が食事に行くこと自体が贅沢だったと思う。
母親は料理が好きで出汁を取るのに鰹節も削っていた。中華街のある神戸出身だからか、抜群に美味いワンタンスープも忘れられない。一昨年いとこにあたる母親の姉の子に会うために九州小倉、井筒屋の催事に参加した時にワンタンスープの話をしたら、同じくスープを取るところから作ると言ってたが、今は同じ作り方をしても昔のような味にならないと言っていた。
与えるエサに起因するのか、環境なのか判らないが1つ謎は解けた。
男手ひとつで育ててくれた父親も大好きで、仕事の都合で自分が1人になる時は、近所の食堂で出前を取って食べるようにしてくれてた。
当時は親子丼と五目中華、カツ丼にラーメンなど、好き放題に美味しく食べていたが、庶民の食堂を便利に思う反面、どこかで見下していたかもしれない。
グランメゾン、ビストロ、ブラッスリー、サラマンジェ、ブイヨン、ブーランジェリー、パティスリーたくさんの業種があるが、あの食堂はこんなに地域に根ざしていたんだと思うと、時代が進んで懐かしむより感謝すべきと思っている。
つづく